Amazonで最近『真贋調査』が多発していて、ベテランセラーから新米セラーまでが、真贋調査でamazonアカウントが停止になることにおびえています。
私も知人からよく下記のようなメールが来ます。
- アカウントスペシャリスト』からメールが来た助けて
- AHS(アカウントヘルスサポート)』からメールが来た助けて
- 真贋調査来たけどどうしたらいい?
とくに年末にかけて真贋調査が多くなる傾向です。
この記事では、amazon物販プレーヤーをアカウント停止から守るために真贋調査の対策や予防までしっかりとお伝えしていきます。
Amazonの真贋調査とは?
この記事を読む方はすでに知ってるとは思いますが、真贋調査が何かということについて一応触れておこうと思います。
そんなこと知ってるよ!って人は読み飛ばして下さい。
Amazonの真贋調査とは一言でいうとこんな感じです。
あなたがAmazonで売っている商品は正規品ですか?証明してください。

ちゃんと販売をしている人からしたらアカウントが止まる危険性があるのでほんとにヒヤヒヤしますよね…
さて真贋の疑いをかけられる要因は主に3種類あります。
- メーカーなどの権利者からのクレーム
- 購入者からAmazonにクレームが入った
- ランダムで真贋調査の対象に選ばれる
- メーカーからのクレームの場合 → 対象の商品を出品しているすべての出品者が調査対象
- 購入者から来たクレームの場合 → クレームがあった出品者のみが対象
- ランダムで来た真贋調査の場合 → 対象者のみが調査対象
真贋調査では、いずれの場合でも商品が正規品だと証明する必要があるんです。
この対応を間違えると、アカウントが停止してしまいます。
Amazonの真贋調査が恐れられている理由
Amazonの真贋調査が恐れられている理由はズバリ、アカウント停止による『売上金の留保』です。
アカウントが停止した場合、Amazonから支払われる売上金が留保(最大90日間) される可能性があるんです。
Amazonセラーはこの売上金の留保をとても恐れています。
売上金が留保されることにより、クレジットカードの支払いなどができなくなり信用情報に傷がつきます。
その結果、Amazon物販プレーヤーとして再起することができなくなる最悪の結果につながる可能性もあります。
これが真贋調査が恐れられている理由です。
Amazonの真贋調査の対象になるとこんなメールが来る
平素はAmazon.co.jpをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このメールの末尾に記載されている商品の真贋に関する申し立てが権利者から届きましたので、ご連絡いたします。
権利者は、その商品が以下の商標権を侵害していると主張しています。
— 第〇〇号
この措置がとられた理由
出品者様の1つ以上の出品商品が他の出品者様の知的財産権を侵害している可能性があります。
サポートが必要な場合
出品者様の出品商品が他の出品者様の知的財産権を侵害している可能性がある理由についてお知りになりたい場合は、セラーセントラルヘルプページ(http://sellercentral.amazon.co.jp/gp/help/external/201361070)で、「Amazon 知的財産権ポリシー」を検索してください。
出品を再開する方法
商品を再出品するには、以下を提出してください。
1)権利者からの申し立ての取り下げ
— △△
権利者が申し立ての取り下げに同意した場合は、notice-dispute@amazon.co.jpまでお知らせいただくよう権利者にご依頼ください。
2)商品の真贋をnotice-dispute@amazon.co.jpに確認するメーカーまたは権利者からの請求書または許可書。外部リンクは受け付けておりませんので、ご注意ください。セキュリティ上の理由により、添付ファイルの形式は.jpeg、.jpg、.pjpeg、.gif、.png、.tiffに限定しております。
出品が誤って取り消された場合
手違いがあったと考えられる場合は、理由をお聞かせください。その説明には、以下の情報を含めてください。
— 申し立てがあった商品を販売したことがないという証明。手違いが発生したかどうかを判断するために調査させていただきます。
または
— 警告が間違っていると考える理由。手違いが発生したかどうかを判断するために調査させていただきます。
必要な情報を送信いただけなかった場合
必要な情報をご提供いただけない場合、出品は停止されたままとなります。
Amazonから真贋調査にあった時の3つの対応方法
ここで1つ覚えておいてほしいことがあります。
Twitterなどで、Amazonから真贋調査が来たら終わり!と間違った情報を流している人がちらほら見受けられます。
真贋調査の通知が来る=必ずアカウント停止ではない

まあアカウント停止になることが多いんですが,,,
真贋調査でアカウントが止まったらやること
- 証明書類の準備
- 権利者への連絡
- 改善計画書の作成

真贋調査対象商品の証明書類の準備のやり方
出品商品が正規品であることが証明できる、請求書や販売許可証の準備をしなければなりません。
どうしても準備できない場合は、店舗で購入した際に発行されたレシートなどで対応することになりますが、アカウント停止からの再開率はかなり下がることになります。
偽装を試みる人もいるようですが、たぶん私文書偽造で犯罪なのでやめましょう。
真贋調査対象商品のメーカー(権利者)へ連絡
真贋調査対象商品のメーカーに連絡して、誠心誠意の謝罪をしましょう。
そして、メーカーからのクレームが原因で真贋調査が来ていた場合は、取り下げてもらえるように頼んで見ましょう。
友人の中に遠方まで、菓子折りを持参して謝罪しに行きクレームを取り下げてもらった人がいます…
このようにメーカーからクレームを取り下げてもらえれば、アカウントの再開が可能です。
なかなか菓子折りをもって謝罪しに行くのは勇気が必要でできないと思いますが、以下のポイントに気を付けて下さい。
- どんなに罵倒されても、数回断られたくらいであきらめない
- 過失をしっかり認めて謝罪する言い訳をしない
- メールは基本無視されるから電話での交渉が基本
- もうその商品を二度と販売しない誓約書をつくる
- 申し立て取り下げ事例があるアカウントは強くなるのでチャンスと思う(根拠はないけど経験則)
真贋調査は長年物販をやっているとだれもがとおる道です。
申し立て取り下げ事例があるアカウントは強くなるのでチャンスと捉えて頑張りましょう。
アカスペへ提出する改善計画書の作成の仕方
改善計画書の提出にはテンプレがあります。
- 真贋調査が来るようなミスをしたことを誠心誠意に謝罪を記載(言い訳はダメ)
- 真贋調査が来るようなミスが発生した原因を記載
- 真贋調査が来てから行った対応策を記載
- 今後同様のことが起こらないようにするために行った予防策を記載
- もちろんすでにその予防策は実施済みであること記載
- 1回で通らなくても何度もチャレンジすること

特に予防策とそれを行っていることが一番重要です。
もし自分がアカスぺなら、その改善計画書に書いてある予防策を実施すれば2度と問題が発生しないと思ってもらえるような改善計画書を作成しましょう。
Amazonから真贋調査にあった時にやってはいけないこと
Amazonから真贋調査が来てしまったときにやってはいけないことが3つあります。
- 書類の偽造
- 焦って準備不足で適当な返事
- 期限以内に返事をしない
このなかでも『書類の偽造』だけは絶対にやめてください。それぞれ説明していきますね。
書類の偽造
『書類の偽造』だけは、マジでやったらだめだよ。
これをやってしまうと、私文書偽造です。
行使の目的で、他人の印章若しくは署名を使用して権利,義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造し、又は偽造した他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造した者は、三月以上五年以下の懲役に処する。

これやってしまうと、アカウントが終了するのと同時に人生も終了してしまう可能性があります。
バレないじゃん!って思うかもしれませんが、実際にAmazonから領収書を発行したとされる企業に対して連絡がいくことがあるそうです。
【偽造領収書について】
Amazon内部がマークしている可能性の高い請求書発行代理業者の情報が提供されました。偽造領収書の発行は有印私文書変造罪に当たります。
詳しくは近日中に掲示板と学びの部屋へ該当業者含め、様々な情報を共有致します。
▼20日間無料体験はこちらhttps://t.co/j8uxt7k1mA pic.twitter.com/WDGVdHQBEC— セラースケット公式@ルンダ先生 (@seller_sket) October 9, 2019
焦って準備不足で適当な返事する
真贋調査が来ている時点で、かなりまずい状況というを、まず冷静に理解してください。
この時に焦って不完全な回答をしてしまう方が多いのですが、絶対にやめましょう自分で自分の首を絞めてしまいます。
初期の対応がめちゃくちゃ大事なのでしっかり準備を整えてから、アカスぺに返信をしましょう。
期限以内に返事をしない
Amazonから定められた期間内に返信しないのは絶対アウトです。
もし準備が間に合わなくても、今準備をしているがどうしても間に合わない点と、期限の猶予が欲しい点を伝えて下さい。
Amazonの真贋調査にまつわるQ&A
真贋調査ってそうなんかも来るものではないですから、俺の時はこうだった!これで解除できた!などいろいろ人によっていうことが違ったりして何を信用できるかわからなかったりします。
私の場合、いろいろな方から真贋調査の依頼を受けたりしているのサンプル数が多いです。
サンプル数1の体験談ではなく、多くサンプル数からとれたデータをもとに回答していきます。
領収書提出はレシートでも認められる?
認められるケースもありますが、認められないケースもあります。ただ確実に言えるのは、領収書より各自に確立が下がります。
その差ですが、Amazon的に提出したレシートで真贋調査の対象品がニセモノではないと証明できるならOKという感じでしょうか。
まあレシートなら他の人からもらうこともできますし、どの人に向けて発行したかわからないですしね。
結論は、領収書がベストです。
手書きの領収書の効力は?
手書きの領収書の場合、真贋調査を切り抜けることが難しくなります。
これに関しては、仕方のないことですので手書き以外で領収書をもらうことにしましょう。
中古品でも真贋調査は来る?
基本的にないと考えてください。ただメーカーから個別で来る可能性はあるかもしれませんが、限りなく低いです。
アカスぺって助けてくれないの?
真贋調査に関して、いつもは優しいアカスぺが助けてくれることはないです。(ほぼ定型文での回答)
これはどのアカスぺでも一緒です。大事なことなので対応に差が出るとまずいし、まあしょうがないですね。
また、2019年からアカウントヘルスサポート(AHS)という部署ができました。ただこの部署でも、規約などを読めばわかる範囲のことしか回答できないのです。
SKU削除したらなんとかなる?
一時期、効果があったなんて話も聞きますが、SKU削除してもだめですよ。
これで済むならここまで真贋調査で悩む人いないですよね。真贋調査が来ている時点でSKUを削除したからと言ってどうにかなる話ではないです。
何度もチャレンジすることで結果が変わることがある?
あります。
どうしたら真贋調査を予防できるのか?
Amazonの真贋調査によるアカウント停止を100%予防するのは正直厳しいです。
どんなにベテランですごい物販プレーヤーでも、長期間アカウントを運用していたらそのうち真贋調査に引っかかってしまうことはあるでしょう。
その時必要なのはこの二つです。
- Amazonの真贋調査をのりきる経験
- Amazonの真贋調査に関する情報量

ちなみに私は今までAmazonセラーを5年ほどしている経験から、以下の情報を持っています。
- 出品すると危険なブランドのデータ1560件
- 出品すると危険な商品のASINコード4500件

上記の危険ASIN・ブランドの数を見て少ないと思いましたか?多いと思いましたか?
私は少ないと思います。1人でどれだけ頑張って情報収集しても限界があります。
うわ~真贋調査防げないじゃん!って思ったかた安心してください。最近は、真贋調査の神サービスを見つけたんです。
これを見つけてから情報取集に時間を割くのをやめてだいぶ時間が浮きました。
Amazonの真贋調査から守ってくれる神サービス:セラースケット
公式サイト:https://sellersket.com/
↑これアフィリエイトのリンクじゃありません純粋におすすめです。
Amazon物販界隈初(たぶん)の、守り・予防に注力したサービスがセラースケットです。
- 出品すると危険なブランドのデータ4800件
- 出品すると危険な商品のASINコード7297件

その手があったかって感じです。みんなから情報を吸い上げる+サービス運営側でも独自に情報取集。
そして実際使っているんですが、LINEやメールで危険商品の速報が来たりします。
結構よくないですか?
しかも月額2480円からなので、一日缶コーヒー1本以下だし、20日無料だからこれは、入会しない手はないと思う。
まあ真贋のことを調べてるひとだからすでに見たことある人が多いと思うけど。
Amazonの真贋調査について:まとめ
みなさん真贋調査が来てからは必死に対策するのに、予防にはそんなに必死になりませんよね。
これはすごい思う。予防してないなら真贋調査来るに決まってんじゃんと。
予防に割く時間がない、めんどくさいなら予防サービスを使うべき。真贋調査が来た時の労力と比べたら2480円なんて3秒で払います。僕なら。
真贋調査はある種の情報戦です。セラースケットを使うことで、運営者のノウハウだけではなく会員が体験した鮮度の高い情報をみんなで共有することができるので、保険として利用しない手はないかなと思います。
では、年末商戦をみなさんで乗り切りましょう。